突然胸がざわざわ・もやもやする理由

不安な気持ち、緊張が強い状態イメージ画像


突然、胸がざわざわ・もやもやして、不安が込み上げてくることはありませんか?

きっかけは小さなことでも、
ふと過去の記憶がよみがえり、身体が自然に反応してしまうことがあります。

たとえばただ疲れているだけなのに、
「あの仕事のせいで不安なんだ」と、理由を探してしまったり。
あるいは、確かに悩みがあるときでも、身体症状(ざわざわ・喉のつまりなど)が加わることで
さらに過去のつらい記憶まで思い出してしまうこともあります。

私自身、こんなふうに考えが止まらなくなってしまうことがありました。

「また今日も上司があんなこと言っていた。」
「前もそうだった。あの時も本当に辛かった。」
「辛いことばかり…私なんて必要ないのかも。」

…と、どんどん不安のループにはまり込んでしまうのです。

不安や緊張は自己防衛?

不安や緊張はこんなにつらい状態。防衛本能イメージ画像

脳は少しでも「危険かも?」と感じると、
すぐに身体を戦闘モードにします。

これは 「闘争・逃走反応」 と呼ばれるもので、
昔の人類が生き抜くため自己防衛本能です。

この反応によって、身体には次のような変化が起こります。

✅ 心拍数の増加・血流の促進 → 素早く動けるよう、心臓が血液を全身に送り出す

 呼吸の変化 → 酸素を多く取り込むため、呼吸が浅く速くなる

✅ 筋肉の緊張 → 胸の重さ(ざわざわ・もやもや)や喉の詰まり、肩こり、頭痛などが生じる

✅ 瞳孔の拡大 → 周囲の状況を素早く把握するため、視界が広がる

✅ 消化器系の働きの低下 → エネルギーを「戦う・逃げる」に集中させるため、消化は後回しにする

✅ その他の反応 → 汗をかく、手足が冷たくなる、体が震える

これは 「敵が来た!」と身体が反応している状態 なんです。

散歩中に急にライオンが目の前に現れたと想像してみると
分かりやすいかもしれません。

不安や緊張はあなたを守ろうとしているサイン

不安や緊張による身体症状は、あなたを守るための自然なサイン です。

ただし現代では、実際に危険ではないのに脳が過剰に反応している
状態となってしまうことが多いです。
街中で急にライオンが目の前に現れるようなことは滅多にないですよね。

これが 過度な不安やストレス につながる原因のひとつです。

防衛本能は強さは、育った環境や今での辛い体験などが影響してくるそうです。

心がざわつく、もやもやする、喉が詰まるなどの身体の起こる反応の原因は
幼少期の体験気づかないうちの感じた心の傷の積み重ねかもしれません。

今まで積み重ねた心を傷を脳が感じているとすれば、
それはライオンに追われるくらい大変なことだと思います。

だから私たちは脳に今は防衛本能を発動させなくても大丈夫と知らせる必要があります。

私はあるとき、「不安は黒い塊のようなもの」と聞いて、
とても腑に落ちた感覚がありました。

その黒い塊は、心の奥に残っている未処理の感情や記憶かもしれません。
一見忘れたように見えても、ふとしたきっかけで身体が「危険だよ!」と反応するのです。

  • 過去に言われた一言
  • 何度も我慢した気持ち
  • 誰にも理解されなかった悲しみ

そうした小さな傷の積み重ねが、胸の奥に残り続けると、
似た状況になったときにまた同じ不安がよみがえることがあります。

これって、ある意味「心のトラウマ反応」とも言えるかもしれません。


不安や緊張を和らげる方法

自己肯定感が高いと自分を大切にできるイメージ画像


不安や緊張は決して悪者ではなく、今までがんばってきた自分を守ろうとする反応

だから、無理に「消そう」としなくても大丈夫。

私は胸がざわざわし始めたら、そっと手を当てて、
「大丈夫だよ」と自分に声をかけています。

胸がざわざわし始めたらそっと胸に手を当てて、喉がつまる感じがしたら喉に手を当ててみてください。
「大丈夫だよ」と自分に優しく声をかけてあげましょう。
黒い塊が、ふわっと溶けるのをイメージしながら手を当てています。

すぐには消えなくてもいいんです。
少しずつ、少しずつ、自分に安心を届けてあげることで、
心はちゃんと変わっていけます。

あなたは、ずっとがんばってきた

何度も同じ不安に襲われるのは、あなたが弱いからではありません。
それだけ、ずっと我慢してきた証なんです。

だからこそ、これからは「大丈夫だよ」と伝えてあげる側に、自分がなってあげてください。

今は不安でも、
「ここにある黒い塊を、私が少しずつ溶かしていく」
そう思えたら、もうあなたは自分を守る力を持ち始めています。

こころ

あなたの不安が少しでも軽くなることを祈ってます。
つらい時は「こころスイッチ」でホッとひと息ついてもらえたら、嬉しいです。

※今現在、心身を脅かされるような辛い状況にある方は、無理せずまずは自分の安心・安全を確保することが大切です。
必要な時は行政の相談窓口や医療機関を頼ることも大切です。どうか自分を一番大切にしてくださいね。